観葉植物に適した土!配合例も紹介!

植物を生長させていくうえで大切な物のひとつに土があります。

観葉植物に合った土でないと、植物は生長しないどころか最悪枯れてしまいます。では、観葉植物にはどのような土が合うのか土の種類や必要性、土の配合方法などを紹介していきますので参考にしてみて下さい。

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植物にとって土の役割とは?

植物を育てていくうえで必ず必要な物の中には【水】【日光】そして【栄養】があります。その栄養を保持や排出する大切な役割をになっているのが【土】となります。

植物にとって大切な水分ですが、多過ぎても少なすぎてもいけません。適量の水分量を保持し余分な水分を排出することで、植物が必要な分だけ水分を吸収することが出来るようになります。

そして土には栄養を蓄えることもできます。窒素・リン酸・カリウムなど生長に大切な栄養を必要なときに補給することが出来ます。

土には他にも植物を守ってくれています。急激な温度変化からも土があることで根を守ってくれていますし、根をしっかりと張る事ができるので植物の体を支えることができます。このような事から植物にとって土は大切な物と言えるでしょう。

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観葉植物に合った土とは?

観葉植物に合った土とは、水はけが良く保水性があり、栄養分が含まれている土となります。

水はけが悪いと、鉢植えの多い観葉植物にとって常に土が湿った状態となり根腐れの原因となってしまいます。

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ですが必要な水分量は保持する必要はあります。植物が適量な水分を補給することは大切なことです。そうでないと、いくら水やりをしても意味がないことになってしまいます。その為にも【団粒構造を持った土】とする必要があります。

団粒構造とは大小大きさの違う粒が団子状に集合体(団粒)を作って集まってできた土のことをいいます。

団粒の中には土と土のわずかな隙間があります。この隙間があることで必要量の水分や栄養分を保持することができます。余分な水分を排出すると、その隙間から新鮮な空気が通ることもでき植物は根を伸ばすことも出来ます。

このことから団粒構造を持った土は観葉植物にとって最適な環境となります。

それぞれの植物に合った土で育てよう

観葉植物の原産国はさまざまで、自生地の状態もさまざまに分かれます。

乾燥に強い植物や弱い植物、土の中の水分がとどまっていることを嫌う植物や日当たりなども植物ごとに変わってきます。

乾燥に強い植物には排水性の高い土を、乾燥に弱い植物には保水性の高い土を使用すると良いでしょう。育てる環境にも左右されますので、育てたい植物の特徴を知り育てる場所と土を選んであげましょう。

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観葉植物におすすめな用土

簡単に土といっても土には色々な種類があり、それらを混ぜ合わす事で植物に最適な土を作っています。初めは混ぜ合わせるなど難しく感じるかもしれませんが、基本的な作り方が分かれば案外簡単につくれるものです。ぜひチャレンジしてみて下さい。

ただこれから植物を育ててみようかなと思われている方や、手間だと感じる方は市販されている観葉植物用の培養土でも観葉植物は育っていくので、それらを使われても全然大丈夫です。私も初めてはホームセンターなどで販売されている培養土で観葉植物を育てていき、しっかりと大きく美しく育てることが出来ました。

ただ全ての観葉植物に合うわけではないので注意は必要です。では土の種類には、どのような物があるのか紹介していきます。

赤玉土

関東ロール層から採取される赤土。乾燥させて大粒・中粒・小粒など粒の大きさに分けられた培養土の基礎とも呼ばれる土です。

酸化鉄を含んでいるため赤見を帯びていて、観葉植物が育ちやすい弱酸性の粘土質の土となります。肥料分を含まないため、土に虫がわくことなく種付きや挿し木の土にもおすすめな土です。保水性・排水性・通気性・保肥性があり、観葉植物には主に小粒か中粒を使用しましょう。

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鹿沼土

栃木県の鹿沼地帯で採取される軽石が風化したものです。植物の培養土の基礎としても広く使われ、軽石の一種なので重量は軽くハンチングなどで使うのもおすすめです。

通気性・排水性・保水性に優れていて、虫がわくことは基本的ありません。

赤玉土より酸度が強いですが、物によってはアルカリ性の場合がある土となります。

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腐葉土

主に広葉樹の落ち葉を腐熟させ土壌にしたもので堆肥の一種です。

保水性や保肥性を高めてくれ、腐葉土に含まれている微生物により土の団粒構造を促してくれます。栄養分がある有機質なので多量に使うと虫を寄せつけてしまいますので注意が必要です。

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バーミキュライト

多孔質で非常に軽く保水性・通気性・保肥性がある土壌改良土です。

ほぼ無菌で中性なので、虫がわくことが無く挿し木や種まき用土としても使うことができます。

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パーライト

ガラス質の岩を高温で加熱し蒸発させて作られた多孔質構造の粒状の土です。

排水性・保水性を向上させることができ土壌改良土として用いられ、中性で軽量となっています。水やりによっては、浮き上がってくることもあるので土としっかり混ぜ合わせてあげましょう。

パーライトは2種類あり、【黒曜石(こくようせき)パーライト】と【真珠岩(しんじゅがん)パーライト】に分けることができます。

植物の特徴と用土に合わせて、使い分けてあげましょう。

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ピートモス

泥岩層から切り出したミズゴケなど複数の植物から作られる用土。

有機酸を含むため酸性度が高くなっていますが、園芸用のピートモスは酸度調整されているものがありますので購入する際は確認することをおすすめします。

通気性・保水性・保肥性が高いので、土壌改良材として用いることか出来ますが細かいピートモスは通気性が劣るので根腐れに注意しましょう。

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室内栽培向けの培養土の作り方

それぞれの土を配合することで、植物に適した土で育てていくことが出来ます。観葉植物の多くは室内で育てていくことが多いので、匂いやカビ・コバエの発生はできるだけ防ぎたいですよね?

赤玉土と腐葉土を混ぜ合わせたものを基本用土とすることが多いですが、出来るだけコバエの発生を減らしたいので腐葉土をピートモスやバーミキュライト変えた配合例を紹介していきます。堆肥性はありませんが、固形化学肥料を与えてあげれば大丈夫なので安心して下さい。

水はけに優れた土

  • 赤玉土 60% ピートモス 30% パーライト 10%

多くの観葉植物に使える配合です。

特に乾燥に強い観葉植物におすすめで、土の中の水分量が多くずっと湿った状態となると根腐れを起こしてしまいますので水はけに優れた配合になっています。

保水性に優れた土

  • 赤玉土 50% ピートモス 40% バーミキュライト 10%

乾燥に弱い植物におすすめな配合です。

カラテアなど乾燥にも寒さにも弱い観葉植物にはバーミキュライトを配合することで保水性と保温性効果を発揮してくれるでしょう。

水はけと通気性に優れた土

  • 赤玉土 60% パーライト 30% ピートモス 10%

乾燥を好む植物におすすめな配合です。

サンスベリアなど土の中の水分量が常にあるとカビや根腐れの懸念がありますので、水はけと一緒に通気性も良くしてあげましょう。

コバエの発生を抑える土

  • 赤玉土 50% 鹿沼土 25% バーミキュライト 25%

有機物が入っていないのでコバエの発生を抑えることができ、室内で観葉植物を育てることに最適でおすすめの配合です。

鹿沼土を使うことで、土が乾燥すると色が変わるので水やりのタイミングが分かりやすく、赤玉土と鹿沼土では保水性がないのでバーミキュライトを配合することで排水性と保水性に優れた配合になっています。

ハンキング向きな土

  • 赤玉土 50% パーライト 30% ピートモス 20%

吊り鉢などのハンキングにおすすめな配合です。

水はけと保水性を保ちつつ、パーライトの割合を多くすることで軽い用土となります。ハンキングや室内での鉢移動を多くしないといけない場合など、軽い用土にすることで移動が楽に行えます。

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観葉植物を植え替える時のポイント!

花や野菜用の土は使えるのか?

市販の培養土には観葉植物用意外にも花や野菜用があります。こちらは有機物が多く入っていたり、保水性が観葉植物には高すぎ水はけが悪く根腐れを起こしてしまったりと水はけが大切な観葉植物には不向きな土となっていますので、必ず観葉植物用の土で育ててあげましょう。

コバエ対策は?

植え替え時のコバエ対策の1つとして、土の表面を無機質の用土にすることでコバエを予防することが出来ます。キノコバエは土の表面2~3cmの深さに卵を産み付けますので、通常の土の上に赤玉土などの無機質用土を約5cm敷いてあげると繁殖しにくい環境づくりができます。

土選びから植え替えのポイントなどを紹介しましたが少しでも参考になれば幸いですし、土の配合例は一例であって配合の種類は無数にあります。慣れてしまえば、そこまで難しいものではありません。自分で配合した土で植え替えをしてあげることで、少しずつ植物が元気に大きく生長していくと思うと楽しくなってきませんか?

美しいインテリアグリーンの為にも植物に合った土を選びグリーンライフを楽しんでいきましょう。

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