腐葉土とは?特徴と使い方を解説!

植物を育てていくうえで良く使われている腐葉土。

その腐葉土とは観葉植物を育てる土の中でどのような効果を発揮してくれているのか、その使い方や作り方も一緒に紹介していきますので土作りの参考にしみて下さい。

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腐葉土とは?

腐葉土は落ち葉や落ち枝などの有機物をミミズや微生物などが長い年月をかけて分解し土状になったものを指します。

【改良用土】や【補助用土】とも呼ばれ堆肥の一種になります。自然界では数年かけて作られますが、人工的に数ヶ月で作ることも可能で自作することもできます。

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腐葉土の役割と効果

通気性・排水性・保水性・保肥性を良くする

腐葉土は落ち葉などを分解しているとはいえ、多少なりとも葉や枝の形が残っています。

腐葉土を土と混ぜ合わせることで適度に隙間ができ、通気性と排水性が良くなり根腐れ防止にも繋がります。その隙間から空気が入り込むことにより、ふかふかの土壌にすることができ保水性と保肥性にも優れ植物が育てやすい土にすることができます。

痩せた土を改善する

痩せた土とは植物への栄養素が少なかったり微生物が少なかったり、または植物への悪影響を及ぼす微生物が多かったりと植物が良く育たない土のことをいいます。

その対策として、腐葉土を加えてあげることで改善されます。

腐葉土は植物由来の有機物です。その有機物をエサにさまざまな微生物が増えることで、植物に有害な微生物が増える環境を改善させることができます。

また化学肥料であれば水に溶け植物が利用できる栄養素となりますが、有機質肥料は微生物を利用し植物が吸収できる栄養素へ変えるため、多くの微生物がいる環境は肥料効果も高めてくれます。

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腐葉土と腐植土の違い

腐植土と腐葉土はよく同じように扱われますが、腐植土は落ち葉や動物の死骸などを微生物が分解した土壌そのものです。

腐葉土は落ち葉などを微生物が分解した土状になった堆肥の一種です。厳密には土ではありません。

腐植土を使うメリットとしては【保肥性の向上】【PHの急激な変化の緩和】【有害物質の吸着】などの効果があります。

pHの急激な変化の緩和と有害物質の吸着とは?

pHとは水素イオン濃度指標で植物から放出される水素で土壌中のpHは常に変化しています。腐植土を使用すれば、この水素イオンを取り込んだり放出したりと水素イオン量を調整し土壌のpH変化を緩やかにしてくれます。

また土に含まれている銅やカドミウムなど、植物にとって有害物質を腐植土が吸着してくれるので植物が吸着することを防いでくれます。

腐植土には、このようにさまざまなメリットがありますので、どちらを使うか迷った場合はそれぞれの特徴を押さえて選んであげましょう。

腐葉土と堆肥の違い

堆肥は有機物が分解されたものを指しているので、腐葉土は堆肥の中の一つと紹介させてもらいました。

腐葉土は落ち葉や枝が原料となっていますが、その腐葉土と堆肥の違いとしては堆肥は植物以外にも牛糞など動物由来の素材も含まれています。見た目も異なり腐葉土はわざと、葉の形を少し残して居るのに対して堆肥はほぼ土の状態に近く細かくなっています。

そして腐葉土は土壌改良材の一種として扱われていますが、糞などの入っている堆肥は肥料の一種として扱われています。

腐葉土とバーク堆肥との違い

バークとは樹皮のことで、バーク堆肥は樹木の皮に米ぬかなどを混ぜて分解・発酵せたものになります。植物繊維を多く含んでいて、養分を生み出す微生物も多く含んだ堆肥です。

バーク堆肥の効果としては、腐葉土と同様に【通気性】【排水性】【保水性】【保肥性】があります。

バークは落ち葉より硬くなっているので、微生物の分解するスピードは腐葉土より遅くなります。腐葉土は窒素成分が多いのに対して、バーク堆肥は炭素成分が多いので育てる植物により使い分ける必要があります。またバーク堆肥の使用量が多いと土壌のバランスが悪くなってしまい微生物が繁殖しづらくなってしまいます。使用量は土全体の10%~15%くらいの量におさえて使用してあげましょう。

腐葉土と培養土との違い

培養土とは植物を育てるために必要なさまざまな種類の土や肥料分を配合したものをいい、その中で大部分を占めている物を基本用土といいます。

その補助をする土を【改良用土】や【補助用土】と呼びます。腐葉土は改良用土ですので、腐葉土単体で植え付け用土として使うことはなく、赤玉土や鹿沼土などを混ぜ合わせて使ってあげましょう。

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腐葉土の使い方

観葉植物の培養土として使う

植物を育てていくうえで、もっとも多く使われる配合の割合として赤玉土7腐葉土3を混ぜ合わせた物を黄金比とも呼ばれ、多くの植物を育てることのできる配合となっています。

こちらを基準として植物の好みの土壌に合わせるため、バーミキュライトやピートモスなどを加えて調整してあげると良いでしょう。その他にも配合例を挙げていますので、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

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マルチングとして使う

マルチングとは植物の株元の土壌表面を色々な資材で覆うことをいい、腐葉土をマルチング材として使用することで

  • 急激な温度変化を防ぐ
  • 土壌の乾燥を防ぐ
  • 泥はねを防止できる

さまざまな効果を得ることができます。夏の暑い日や冬の寒い日などは土の中の温度も変化していきますが、その温度変化を緩やかにしてくれ、土の乾きすぎも抑止してくれることで植物へのダメージを少なくしてくれます。

土の中には病原菌が潜んでいます。水やりや雨水などで土がはね、植物に付いてしまうと美観を損ねる病気になってしまうことがあり、マルチングをすることでその効果も得ることができます。

腐葉土以外にも色々なマルチング材があり、植物をおしゃれに飾り付けることができます。マルチングに興味がある方はこちらも参考にしてみて下さい。

カブトムシなどの飼育用として使う

腐葉土はカブトムシの幼虫のエサにもなります。

ホームセンター等で腐葉土を購入する際には、殺虫成分が入ってないことを確認してから購入するようにしましょう。

腐葉土を選ぶポイント・注意点

葉の形と色に注意

葉の形がそのまま残っている物や、葉色が茶色の物は完全に発酵が終わっていないので避けるようにしましょう。

発酵が未熟な物を使用すると土の中で発酵が続き、根を傷める熱やガスが発生することがありますので、葉の色が黒く変色し形が少し残っている完熟した物を選びましょう。

臭いに注意

良い腐葉土とは、葉や木など森林に立ち入ったときと同じ土の臭いがしますが、酸っぱい刺激臭や腐敗臭がするものは石灰窒素等で強制発酵させ、短期間で人工的に製造した腐葉土なので使用は避けましょう。

カブトムシ用腐葉土に注意

カブトムシ用として販売されている腐葉土は植物に使用しないようにしましょう。

その逆もしかりです。カブトムシ用のマットとして使われている腐葉土は、広葉樹のみだったり針葉樹が入っていなかったりと、植物の育成には適していない場合がありますので併用はしないようにしましょう。

腐葉土の作り方

腐葉土は枯れ葉や落ち葉などで自作することも可能です。

《準備する物》

  • スコップ
  • 熊手
  • 軍手
  • じょうろ
  • 容器
  • 作業用シート
  • 黒糖か米ぬか

《腐葉土作成手順》

風通しと水はけの良い場所に容器を準備する。

雨の当たらないベランダなどが良いでしょう。庭などでスペースがある場合は、穴を掘って容器の変わりにしてもかまいません。

落ち葉・枯れ葉を集める。

熊手を使って集めてあげると作業が早まります。

集める時の注意点としては、枝や小石は硬くて分解されないので一緒に入れないようにしましょう。腐葉土に適した葉は、クヌギ・ケヤキ・モミジなどの広葉樹です。広葉樹は発酵が早いため腐葉土に向いていますが、サクラ・スギ・マツなどは腐りにくいため完熟が遅くなるので入れるのは避けましょう。

容器に集めた葉を入れる。

通気性を良くするためにも目一杯入れないように、入れすぎに注意しましょう。

一緒に黒糖や米ぬかを入れると発酵が早く進みます。市販の発酵促進剤もあります。そちらを混ぜ込むことでも早く腐葉土を作成することができます。

通気性が良すぎると良い腐葉土とはならず、発酵も遅くなってしまいますので容器に葉を入れたあとに、上から踏みつけてあげましょう。

土をかぶせて蓋をする。

容器の蓋の変わりにブルーシートを被せてあげるのも良いでしょう。土の湿度を保ち雨に当たらないようにしましょう。

定期的に掻き混ぜる。

1週間に1回程度掻き混ぜてあげましょう。下にある葉を上に持ってくるように、全体に空気が行き渡るようにすることで土全体の発酵を促します。

水を足す。

葉が乾いているときは水分不足です。水に黒糖液を100倍程度に薄めた物を与えて葉を湿らせてあげましょう。

⑦ ⑤~⑥番を繰り返し行う。

落ち葉の形がなくなれば完成となります。

適量の水分と空気が良質な腐葉土を作るためには大切ですが、⑤番の手順の掻き混ぜる以外の時は蓋をしときましょう。腐葉土が完成するのに早くても2~3ヶ月はかかります。そして腐葉土を作るためには微生物が活動するための、ある程度の温度が必要になりますので冬は発酵があまり進みません。

市販の腐葉土を購入する方が早く手に入るのは間違えありませんが、1から自分で土を作り上げていくことも楽しいと思いますし、植物を育て上げていく愛着がもう1段階あがりませんか?

植物にとって腐葉土は広く使われています。植物が元気に育つ土のためにも腐葉土の効果や特徴のポイントを押さえグリーンライフを楽しみましょう。

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