ハイドロカルチャーの植え替え方法のポイント!人工石の種類についても解説!

土を使わずに見た目もおしゃれに植物を着飾ることのできるハイドロカルチャー。

ミニ観葉植物など気軽に育てることができ、その見た目からとても人気があります。

今回はそのハイドロカルチャーへの植え替え方法と植え替える際のポイントについて、初めての方でも分かりやすく説明していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

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ハイドロカルチャーとは?

ハイドロカルチャーは土を使わずに植物を育てる【水耕栽培】の一種で、よく【水栽培】と同じと考えられていますが、水のみで植物を育てる方法が【水栽培】水と肥料を混ぜて育てる方法が【水耕栽培】となります。

「水」を意味する「ハイドロ」と栽培を意味する「カルチャー」を混ぜ合わせた言葉です。

植物を栽培するために【ハイドロボール】という人工の土壌を使います。植物を支え酸素を供給することができます。

人口土壌はハイドロボールのみならずカラーサンドやジェリーボールなどさまざまな種類があり、それぞれで植物の印象もガラリと変わるので自分好みの見た目にすることもできます。

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ハイドロカルチャーの植え替えに準備するもの

ハイドロカルチャーを始めるために以下の6つを準備していきましょう。

  • 根が生えた観葉植物
  • ハイドロボール
  • 底に穴のない容器
  • 根腐れ防止剤
  • 水耕栽培用の液体肥料またはイオン交換樹脂栄養剤
  • 水位計

根が生えた観葉植物

ハイドロボールにいきなり種をまいても、発芽させるのは困難といえます。

あらかじめ水挿しなどで発根している植物を使いましょう。

ハイドロボール

ハイドロボールは土耕栽培でいう土です。植物に酸素を供給し、植物の体を支える役割があります。

粒の大きさには種類があり【大粒】【中粒】【小粒】があります。根の太さや植物の大きさに合わせて粒の大きさを選んであげましょう。

底に穴のない容器

水やりを定期的にするわけではないので、底穴の空いていない容器を準備しましょう。

自分好みの容器を室内のインテリアに合わせて選んであげると良いでしょう。初めての人は、水の残量がわかる透明な容器がおすすめです。

根腐れ防止剤

水耕栽培では根から排出された老廃物が蓄積し根腐れの原因となってしまいます。

【根腐れ防止剤】を入れることで、その老廃物を吸着してくれますので必ず準備しましょう。

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水耕栽培用の液体肥料またはイオン交換樹脂栄養剤

土耕栽培では植物は土から栄養分を吸収していますが、ハイドロボールには栄養分はありませんので水耕栽培用の液体肥料かイオン交換樹脂栄養剤で栄養分を与えてあげる必要があります。

水位計

容器の中の水分量を確認できるグッズです。

透明な容器を使用する場合には必要ありませんが、水位計を挿す事で容器内の水分量が確認できるので、水やりのタイミングがわかりやすく透明でない容器に栽培する場合にはとても便利なグッズです。

ハイドロカルチャーの植え替え手順

植え替えに必要な物が準備できたら、さっそく植え替えていきましょう。

①根腐れ防止剤とハイドロボールを敷く

容器に底に根腐れ防止剤を入れます。底面が隠れるくらいの量を目安にいれてあげましょう。

その上に容器の1/3程度ハイドロボールを入れます。ハイドロボールは事前に水洗いし、汚れや微塵を落としてあげましょう。そうすることで水の濁りを少なくすることができます。

②植物を準備する

ポットや鉢から植物を取り出し、ほぐしながら土を落としていきます。

ある程度の土を落としたら、根を傷つけないように優しく洗い流してあげましょう。根が黒ずみ腐ってる物がある場合は、この時に剪定し根を整理してあげましょう。

③植物を植え付ける

容器の中心に植物を入れ、植物の向きや高さを確認し位置を決めます。

位置が決まったらハイドロボールを敷き詰めます。植物がグラつかないようにしてあげましょう。

容器の外から根が見えるようなら、植物の位置やハイドロボールの位置を変えて根が見えないようにしてあげると、より美しく見せることができます。

④水を入れる

容器の1/4~1/5程度水を入れたら完成です。

容器が満杯になるほど水やりをしてしまうと、根が呼吸できず根腐れをしてしまいます。入れすぎた場合は、容器を傾けて水を捨ててあげましょう。

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ハイドロカルチャーの水やりタイミング

ハイドロカルチャーの水やりは容器の底に水がなくなってから2~3日後に容器の1/4~1/5程度水やりをしましょう。

15℃くらいの常温の水を与えてあげると、植物への負担を減らすことができます。

水がなくなる前に水をつぎ足して育てていくと、根腐れやカビ発生の原因となってしまいます。

特に冬は植物の生長が穏やかになるので、水やりの回数は夏に比べて少なくなります。植物と容器の水分量をよく観察し水やりをしてあげましょう。

ハイドロカルチャーの肥料の与え方

植物を植え替えたばかりの時は、植え替えから2~3週間程度が経過し根がある程度定着してから与えましょう。

5月~10月の時期に水耕栽培用の液体肥料を2週間に1回のペースで与えてあげ、肥料濃度が濃すぎると植物は枯れてしまいますので、必ず規定量を与えましょう。

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イオン交換樹脂栄養剤とは?

根腐れ防止剤と肥料とのどちらの役割もこなしてくれるのがイオン交換樹脂栄養剤です。

いろいろな物を入れるのが面倒な方や、根腐れ防止剤や肥料選びに迷う方などにはおすすめです。

使い方は植え替えの時に鉢底に敷くか、上にまいて水で流し込むように使いましょう。ただし効果は約3ヶ月となりますので、3~4ヶ月を目安に新たに与えてあげましょう。

ハイドロカルチャーの置き場所

明るく間接的に日の光りが入る場所、風通しの良いレースカーテン越しに日が当たる場所に置いてあげましょう。

直射日光や西日などの強い日差しに長く当たると、葉焼けやハイドロボールの劣化に繋がりますので直射日光は避けましょう。

ハイドロカルチャーの植え替えタイミング

年に1回4月~6月か、10月~11月の時期に植え替えましょう。

根腐れ防止剤は半年~1年で効果が薄まります。老廃物の蓄積は根腐れの原因にもなります。そして、ハイドロボールは劣化が少ないですが定期的なメンテナンスは必要です。

「植物の生長」「ハイドロボールの洗浄」「根腐れ防止」のためにも年に1回は植え替えをしてあげましょう。

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ハイドロカルチャーで使う人工石の種類

ハイドロカルチャーでの土の代わりとなるものでハイドロボールを紹介していますが、ハイドロボール以外にも色々な種類があります。

人工石を変えると、見た目も大きく変えることができるので紹介していきます。

ハイドロコーン(レカトン)

ハイドロボールと同じく粘土を高温で焼き多孔質となっています。

少しゴツゴツした見た目で、【大粒】【中粒】【小粒】から選ぶことができます。植物の大きさや根の太さで粒の大きさを選んであげると良いでしょう。

根が太い植物には粒同士の隙間が広く、太い根が生長しやすい【大粒】が適していますし、細い根には用土にしっかりと着床できる【小粒】が適しているといえますので、粒選びの参考にしてみて下さい。

サイフォン

高温で焼成した多孔質で、ハイドロボールよりも保水性が高い性質があります。

レンガを細かく砕き、少し角ばった見た目です。乾いたときは黄土色をしていますが、水を含むと色が濃く変化するので、水やりのタイミングを知ることができます。

セラミス

ハイドロボールと同じく粘土を高温で焼いたもので、ハイドロボールより保水性が高い性質があります。

見た目は明るいレンガ色で水分を含むと色が濃く変化します。

カラーサンド・カラーゼオライト

石や砂、ガラスやゼオライトなどに色つけしたものが、カラーサンドやカラーゼオライトになります。

色の種類が豊富にあるので、部屋のインテリアに合わせて色を選ぶことができます。単調な色になりやすい植物を色鮮やかに飾り付けることができます。

ジェリーボール

涼しげで煌びやかなジェリーボールも色のバリエーションが豊富にあり、観葉植物をおしゃれでカラフルに飾ることができます。

ジェリーボールは無菌で清潔、水を含むと膨らむ特徴があります。色の系統を統一しても良し。色々な色を試してみませんか?

今回はハイドロカルチャーの植え替えについて紹介させてもらいました。

土耕栽培では出来ない、涼しげな印象やカラフルに飾り付けることのできるハイドロカルチャーに挑戦してみませんか?

インテリアグリーンの1つとして植物の飾り付けを楽しんでいきましょう。

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