植物の生長に欠かせない栄養素として肥料を与えますが、肥料を与え過ぎると植物の生長を妨げ最悪枯らしてしまいます。
今回は肥料を与え過ぎによる【肥料焼け】について原因と症状と対策について紹介していきます。
肥料焼けとは?
肥料焼けとは植物に肥料を与え過ぎることで起こる現象で、肥料を与え過ぎると土の中の肥料の濃度は高くなります。
土の中の高くなりすぎた濃度を薄めようと、根と土の中の栄養バランスを保とうとする浸透圧の影響で、根に含まれている水分が土の中に流れ出てしまいます。
根は水分を吸収することができず、最悪枯れてしまいます。
肥料焼けの見分け方
肥料を与えて植物の元気が段々と無くなってくるようなら肥料焼けの可能性があります。
肥料焼けの症状は根に以上が出ますが、土の中の根を常に観察することはできないので植物の葉を観察して下さい。
その中でも
- 葉先が枯れる
- 葉の色が黒ずむ
- 葉がしなびれる
このような症状が出た場合も肥料焼けの可能性があります。どんどん植物が衰退していきますが、初期段階ではまだ対処すれば元気を取り戻すことがありますので、早急に対応してあげましょう。
肥料焼けの対処方法
肥料焼けで一度痛んだ葉や根が復活することは難しいとされています。
ですが先ほど書いたとおり初期段階では、植物の体力もまだ残っていますので新たに葉や根が出て盛り返してくることもあります。肥料を与え過ぎることが原因と説明しましたが、その肥料濃度を下げていくことで対処していきましょう。
ではどのように対処すれば植物が復活してくれるのか紹介していきます。
大量の水を与える
肥料を与え過ぎたときは水やりを大量にすることが効果的です。
土の中の濃くなり過ぎた栄養分が根の吸収を妨げているので、水で洗い流してあげれば濃度が下がり根の吸収が回復する可能性があります。
様子を見ながら3日間は1日1回通常の3倍程度大量に水やりをしてあげましょう。
外部からの刺激をできるだけ少なくしてあげ、鉢植えなら直射日光の当たらない場所に置いてあげましょう。
肥料を取り除く
固形肥料や粉末肥料の場合は可能な限り取り除いてあげましょう。
そのままにしておくと土の栄養分は増すばかりとなってしまいます。土の上に置いてある固形肥料は土から取り除き、粉末状の肥料は土と一緒に可能な限り取ってあげましょう。
植え替える
土をすべて変えるのも1つの手です。
ダメージを受けた根と葉を剪定し植え替えてあげましょう。ただし植物の体力が必要ですし、植物によっては逆効果になることもあります。冬の時期には植物は休眠期になりますが植え替えが必要な場合には『ダメでもともと』くらいの思いで植え替えてあげましょう。
肥料焼けさせない為の肥料の正しい与え方を解説してますので参考にしてみて下さい。
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観葉植物の多くは鉢植えで育てていることが多く、限られた土の中では肥料焼けになりやすい環境にあります。
大切な観葉植物を『早く大きく育てたい』や『美しく育てたい』『綺麗な姿を保ちたい』などそれぞれの想いを持って育て肥料を与えていると思いますが、必ず規定量を守って肥料を与えてあげましょう。
そして肥料はあくまで副食であることを念頭に置きましょう。大切な栄養分ですが、植物の主食は【太陽光】【水】【二酸化炭素】です。良い環境で育ててあげることが植物には最も良く、悪い環境で育つ植物は体力を落としています。
肥料を与えるとかえってダメージを与えてしまいます。良い環境で大切に植物を育ててあげましょう。